格安SIMに乗り換えるときのキャリアメールについてこのようなお悩みはありませんか?
- そもそもキャリアメールって何?
- 格安SIMでもキャリアメールを使い続けることはできるのか?
- 格安SIMにキャリアメールを引き継ぐメリット・デメリット
本記事では格安SIMに乗り換えるときにキャリアメールを引き継ぐ方法についてご紹介していきます。
そもそもキャリアメールとは?
キャリアメールとは電子メールの中でもKDDIやソフトバンク、docomoなどの「移動体通信事業者(MNO)」と呼ばれる通信会社が独自に提供しており、スマホやガラケーで使用している通信会社の契約に紐づいて利用できるメールアドレスのことを指します。
代表的なキャリアメールには、docomoと契約している携帯電話を利用しているときに使用できる「@docomo.ne.jp」や、auの「@ezweb.ne.jp」、SoftBankの「@softbank.ne.jp」などがあり、これらはキャリアを跨いでは使用することのできないメールアドレスです。
つまりキャリアメールは通常であれば引き継いで使用することができないため、キャリア変更や格安SIMへの変更をしたときは別のメールアドレスを使用することが必要になります。
一方で電子メールにはフリーメールアドレスといってインターネット上で登録することでキャリアに関係なく使用することのできるGmailやYahooメールなどのサービスもあるため、かならずしもキャリアメールを使用しなくてもメールでのやりとりをすることはできます。
格安SIMに乗り換えてもキャリアメールはそのまま使える?
先ほどもお伝えした通り、通常であればキャリアメールを格安SIMに引き継ぐことはできませんが、docomo・au・SoftBankから格安SIMに乗り換える場合「メール持ち運びサービス」を利用することで、今まで利用していたキャリアメールを格安SIMに乗り換えた後も継続して使用し続けることができます。
この「メール持ち運びサービス」は2021年12月から開始された新しいサービスとなっているため、キャリアメールを継続して使用することができると知らないという方も多いのです。
また「メール持ち運びサービス」には各社が異なる条件となっているため、それぞれの特徴をおさえてサービスを利用することが大切になります。
キャリアメールを引き継ぐ方法
ここではdocomo・au・SoftBankから格安SIMに乗り換える場合「メール持ち運びサービス」を利用する方法について、それぞれのサービスの特徴や条件を詳しくご紹介していきます。
1.docomo「ドコモメール持ち運び」
docomoが提供している「ドコモメール持ち運び」は、2021年12月16日から開始されたメール持ち運びサービスとなっており、月額330円(税込)を支払うことで格安SIMに乗り換えても継続してdocomoのキャリアメールを使用し続けることができるサービスです。
「ドコモメール持ち運び」を利用するための主な条件は下記の通りとなっています。
- docomo回線契約解約から31日以内の申込み
- 回線契約に紐付いているdアカウントを保有している
- 回線契約の名義が法人ではない
- 回線契約から一定期間が経過していること
2.au「auメール持ち運び」
KDDIが提供している「auメール持ち運び」は、2021年12月20日から開始されたメール持ち出しサービスとなっており、月額330円(税込)を支払うことで格安SIMに乗り換えても継続してauのキャリアメールを使用し続けることのできるサービスです。
「auメール持ち運び」を利用するための主な条件は下記の通りとなっています。
- 回線契約に紐付いているau IDを保有している
- au回線契約解除から31日以内の申込み
3.SoftBank「ソフトバンクメール持ち運び」
SoftBankが提供している「ソフトバンクメール持ち運び」は、2021年12月20日から開始されたメール持ち出しサービスとなっており、年額3,300円(税込)もしくは月額330円(税込)を支払うことで格安SIMに乗り換えても継続してauのキャリアメールを使用し続けることのできるサービスです。
「ソフトバンクメール持ち運び」を利用するための主な条件は下記の通りとなっています。
- SoftBank回線契約解除から31日以内にMy SoftBankからの申込み
- クレジットカード払いのみ
キャリアメール格安SIMに引き継ぐメリット
キャリアメールを格安SIMに引き継ぐメリットは下記の2つです。
- メールアドレス変更を知らせる必要がない
- 迷惑メールフィルタが優秀
- 過去のメールを保存できる
それぞれのメリットについて詳しくご紹介していきます。
1.メールアドレス変更を知らせる必要がない
キャリアメールを引き継ぐことで、わざわざ知人や友人などにメールアドレスの変更を知らせる必要がなくなります。
普段からLINEなどでのみ連絡している方への連絡は不要ですが、メールアドレスで連絡を取っているご年配の方や仕事関係の方への連絡は必須です。
2.迷惑メールフィルタが優秀
キャリアメールの迷惑メールフィルタは、GmailやYahooメールなどのフリーメールアドレスに比べて非常に優秀ですので、迷惑メールで受信ボックスが圧迫されたくない人はキャリアメールを使用し続けることがオススメです。
3.過去のメールを保存できる
キャリアメールを引き継ぐことで、キャリアメールでやりとりした過去のメールを保存し続けることができます。
キャリアメールを引き継がないと、キャリアメールで行った過去のやりとりのデータは消えてしまいますので、思い出や記録としてメールを残しておきたい方はキャリアメールを引き継ぐことがオススメです。
キャリアメールを格安SIMに引き継ぐデメリット
キャリアメールを格安SIMに引き継ぐデメリットは下記の2つです。
- 月額料金が発生してしまう
- 手続きが必要になる
それぞれのデメリットについて詳しくご紹介していきます。
1.月額料金が発生してしまう
キャリアメールを引き継ぐには、いずれのサービスを利用しても月額330円(税込)の利用料金がかかってしまうため、長く使用すればするほど月額料金を支払い続けなければいけません。
月額料金がネックになるという方は、GmailやYahooメールなどのフリーメールを使用するという選択肢を持っておくといいでしょう。
2.手続きが必要になる
キャリアメールを引き継ぐ場合は、格安SIMに乗り換える手続きとは別に申し込みをする必要があります。
キャリアメールを引き継ぐ手続きは難しい内容ではありませんが、ご自身で計画的に行わないと期限切れになってしまう恐れもあるため注意しましょう。
まとめ
本記事では、格安SIMに乗り換えるときにキャリアメールを引き継ぐ方法についてご紹介していきました。
格安SIMが登場した数年前であればキャリアメールをそのまま引き継いで使用することができませんでしたが、ユーザーの強い要望から現在ではキャリアメールを格安SIMに引き継いで使用できるようになったことから、さらに格安SIMに乗り換えやすくなったことは間違いありません。
ぜひ本記事を参考にして格安SIMでもキャリアメールを継続して使用し続けてみてください。