docomo、au、SoftBankなどの大手キャリアで契約すると「キャリアメール」について説明を受けることがありますよね。しかし実際にキャリアメールを使ったことがある人は少数ではないでしょうか。
- 契約している会社からキャリアメールが届くだけで使ったことない
- キャリアメールってそもそも何?
- キャリアメールは必要なの?
この記事ではそんな疑問を抱いている方へ向けて、キャリアメールって何、各社はどのようなキャリアメールサービスを提供しているのか、格安SIMにキャリアメールはないの?そんな疑問を解決します。ぜひ最後までご覧くださいね。
キャリアメールとは?
キャリアメールを簡単に言うとガラケーやスマホで利用できる電子メールのことです。キャリアメールはdocomo、au、SoftBank、UQモバイル、ワイモバイル、楽天モバイルがサービスを提供しており、それ以外の携帯電話会社ではキャリアメールサービスを提供していません。
会社名 | メールアドレス |
docomo | docomo.co.jp |
au | ezweb.ne.jp au.com |
SoftBank | x.vodafone.ne.jp softbank.ne.jp i.softbank.jp |
楽天モバイル | rakumail.jp |
ワイモバイル | yahoo.ne.jp |
UQモバイル | uqmobile.jp |
このように各社の独自ドメインが付いたメールアドレスがキャリアメールと呼ばれるものになるよ!ちなみに当サイトの場合、独自ドメインは「simmap.net」だよ!
キャリアメールのメリット
LINEなどのアプリがコミュニケーションのメインとなり、あまり使われていないキャリアメール。メリットなんてあるの?そんな声が聞こえてきそうですが、一応キャリアメールにもメリットはあります。主なメリットとしては下記の通りです。
- メールの信頼性の高さ
- LINEを利用していない人への連絡手段
それぞれのメリットについて見ていこう!
メールの信頼性の高さ
キャリアメールは名前や生年月日、住所など一定の個人情報を登録しないと利用することができません。一方でGmailやYahoo!mailなどのフリーメールは誰でも何個でも自由に使えることが可能です。そのためキャリアメールの方が信頼性が高くなります。
またネットで完結することができるゆうちょ銀行ダイレクトバンクは、キャリアメールの登録が必ず必要になります。他のワンタイム認証をしているネットバンク(銀行)もキャリアメールの登録を推奨してます。
なぜキャリアメールがこんなに信頼されてるのか不思議に思いますよね。それは契約中の回線からのみしかメールにアクセスできないからです。つまりメールのデータを抜き取れないということです。
こういったキャリアメールしか登録できないサービスを利用したい場合、ワイモバイルやUQモバイル、楽天モバイルなどキャリアメールが利用できる格安SIMへ乗り換えよう。
LINEなどをしてない人の連絡手段
連絡手段と言えば、LINEやその他のチャットアプリですよね。しかし年齢が上の人は、「LINEって何?」状態です。
私の祖父母もスマホを持ったはいいけど、LINEを教えるのにどれだけ苦労したことか。LINEなどの連絡アプリを使ってない人との連絡手段としても信頼性の高いキャリアメールは便利です。
キャリアメールのデメリット
2021年から他社に乗り換える時にキャリアメールを持ち運べるようになりました。詳しくは下記記事をご確認ください。
大手キャリアを解約した際も引き続きキャリアメールを利用できるようになったのは大きな改善ですが、実は隠された落とし穴もありました。そこでここではキャリアメール持ち運びのデメリットをご紹介。キャリアメールを持ち運ぶデメリットとして、
- 月額使用料がかかる
- 申込みは自分自身で行う必要がある
- 解約前のIDやアカウントが必要
このようなデメリットがあります。キャリアよっても料金は異なりますが、年間で3,000円以上必要になる使用料を払い続けなければならないのは大きなデメリットです。さらに手続きも自分でする必要があるので、ネットが苦手な人や年配の人にはハードルが高過ぎます。
それぞれの会社で提供しているキャリアメールを紹介!
ここではそれぞれの会社が提供しているキャリアメールサービスをわかりやすく紹介。ぜひ参考にしてくださいね!
docomoのキャリアメール(docomo.ne.jp)
まずはdocomoの提供しているキャリアメールサービスを見ていきます。
- 1999年2月からガラケーで「iモードメール」を開始
- 2010年9月からスマホで「spモードメール」に引き継がれました
- 2013年10月からWebメール形式の「ドコモメール」を開始
- 2021年1月に「spモードメール」のサービスは終了
現在では「iモードメール」と「ドコモメール」のみサービスが続いてます。また2026年3月には、3G回線サービスが終了するため「iモードメール」でdocomo.ne.jpが利用できなくなります。ちなみにドコモのサブブランドであるahamoのキャリアメールは使えないので注意です。
SoftBankのキャリアメール
他社とは違いソフトバンクでは3種類のキャリアメールアドレスを発行してます。
また大きな特徴としては月額330円の「S!メールどこでもアクセス(有料サービス)」に申し込むとパソコンやタブレットでも送受信できるWebメールもあることです。
x.vodafone.ne.jp
ボーダフォンの時代に発行されたキャリアメールアドレスです。2006年10月にボーダフォンからソフトバンクに引き継がれました。
ボーダフォンのアドレスを変更するとsoftbank.ne.jpになります。
softbank.ne.jp
現在ソフトバンクユーザーの多くが使っているキャリアメールアドレスです。ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルとの送受信は無料になってます。
i.softbank.jp
iPhone専用のキャリアメールアドレスです。Eメール(i)のアプリから利用可能です。特徴として、メールの保存期間がないことが挙げられます。過去に受信した大切なメールを長期間残しておけるのは嬉ですね。
auのキャリアメール
auの場合2種類のキャリアメールを提供しています。
ezweb.ne.jp
auではガラケー時代からezweb.ne.jpのキャリアメールを発行してます。このキャリアメールを終了する予定は今現在ありませんので、安心してください。
au.com
auでは2018年5月からWebメール形式のau.comを開始しました。ezweb.ne.jpの人がメールアドレスを変更するとau.comになります。
UQモバイルのキャリアメール(uqmobile.jp)
UQモバイルはauのサブブランで、高品質な通信をリーズナブルな価格で提供しています。そんなUQモバイルが提供するキャリアメールが「uqmobile.jp」というキャリアメールです。UQモバイルの回線でしか使えず、パソコンやタブレットからは利用できないので注意です。
ワイモバイルのキャリアメール(ymobail.ne.jp)
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドで、高品質な通信回線をリーズナブルな価格で提供しています。そんなワイモバイルのキャリアメールが「ymobail.ne.jp」です。ドコモ、ソフトバンク、auと同じように購入した時から使えるようになっています。
楽天モバイルのキャリアメール(rakumail.jp)
楽天モバイルでは2020年3月まではドコモ回線とau回線を使ったrakuten.jpを発行していました。しかし2020年4月からは、新規受付を停止中。2022年7月からは楽メールが開始しました。Rakuten Linkアプリ内でのメールサービスを無料で利用することができるようになりました。
まとめ
キャリアメールは各社が独自に発行しているメールアドレスです。メールアドレスとしての信頼性が高いので、ネットバンクなどを登録するときに推奨されているメールアドレスです。
ワイモバイル、UQモバイル、楽天モバイル以外の格安SIM会社ではキャリアメールを提供していません。格安SIMでもキャリアメールを利用したい場合、それら3社のサービスを利用すると良いでしょう。
近年のコストプッシュインフレの影響により物価高騰が続いています。そのような状況の中、固定費である通信費の削減は家計の大きな手助けとなるでしょう。キャリアメールが使えずに乗り換えを躊躇していたのであれば、キャリアメールが使える格安SIMやキャリアメール持ち運びも視野に入れ乗り換えを検討することをおすすめします。